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北京の深刻なスモッグ 市民の健康は

2011年12月10日
 
【新唐人日本2011年12月11日付ニュース】北京は最近、濃いスモッグに覆われ、視界不良のため、航空機の遅延や欠航が相次ぎ、一部の高速道路も通行止めとなりました。駐北京米国大使館は、北京の大気品質を“有害レベル”だと警告しています。
 
北京気象台によると、一部地域では視界が50メートル未満。高速道路も一部通行止めとなり、北京首都空港では390便が遅延又は欠航。
 
北京の環境当局は、12月3日正午から4日の正午までの大気汚染指数は80、大気品質は“良好”。4日正午から5日正午までの大気汚染指数は193、大気品質は“軽度の汚染”レベルだと発表。
 
一方、駐北京米国大使館が公表した有害な微小粒子状物質―PM2.5の大気汚染指数は522。最高汚染指数の500を超え、危険水準に達していると警告しています。
 
大気品質指数AQI。150~200で不健康、200~300はきわめて不健康、300~500になると人体に有害とされています。
 
ミニブログにはスモッグに関して数百万人がコメントを寄せています。
 
北京市民 野靖春さん:「北京の空気はよくありません。灰色です 市内では青空はほとんど見えません。50年間北京に住んでいます。小さい時は外で星を数えていましたが、今は 全く見えません。ここで生活する限り、離れるわけにもいかないので、天命に任せるしかないでしょう」
 
大気汚染のひどい北京で日常生活を送らざるを得ない市民の現状。天命に任せるしかないとあきらめています。
 
北京市民 周中さん:「30年前よりかなりひどいです。あの時は若く 今は48歳です。小さい時は空気がきれいでした。今は混濁して 品質が非常に悪いです。普段でも空は灰色です。今日もスモッグに覆われ、いつもこうで もう慣れました。皆 掃除機同然です」
 
中央テレビの記者さえミニブログに“北京の天気は一体どうなっているのか、廊下に入ったとたん、何か燃えているような異臭がした。地下室に入っても、外に出てもどこも同じ。のどに痛みを感じ始めた”と書き込みました。
 
自分の身はやはり自分で守るしかありません。外出をなるべく控え、外出時はマスクを着用します。
 
報道によると、最近マスクが飛ぶように売れています。あるオンライン企業は12月4日の一日だけで3万個を売り上げたそうです。
 
気温の低下と深刻な大気汚染の影響で、スモッグには大量の汚染物やほこりが付着し、呼吸器に害を及ぼすと、専門家は注意を促します。
 
呼吸器専門家 王蕾さん:「このような濃霧は水蒸気以外、埃や二酸化硫黄 硫酸化窒素などが含まれ、人体に吸入されると有害です。特に 呼吸器に損傷を与えます」
 
あるメディアはこう嘆きました。“地溝油を避けるには外食を控える。きれいな水を飲むためには浄水器を買えばいい。メラミンを避けるためには牛乳を飲まなければいい。しかし最近は、息をするだけでも中毒になりかねない。”
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
 

 

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